狗々狼の卒業進路徒然。
ふと、狗々狼はいつまで能力者を続けるのだろうか、と思い悩んだ。
どうしてこうまで悩むのか、それを考えた時に思い当たったのは後継者の存在だった。
卒業。
シルバーレインで最初に作った狗々狼が卒業した。
もうすぐ3月が過ぎ、継承が出来るようになる。
そう考えた時にふと思う。
狗々狼はいつまで能力者を続けるのだろうか、と。
以前はまだ先の話と思っていた。
しかし、実際に狗々狼が卒業式を終えて
現実に継承できるようになる日がすぐそことなるとふとした拍子に考えてしまう。
こいつはいつまで能力者を続けるのだろうか、と。
いつまでも続けそうである。
あっさりとやめそうである。
そんな思いが共に浮かぶのだ。
何故だろう。
そう思えば、思い浮かんだのはただ一つだった。
継承者。
狗々狼の能力を継いでいく者。
志を託していく者。
それが思い当たらないのだ。
もし、誰か自分の意思を託したい相手が居れば狗々狼は託して能力者をやめるだろう。
けれども、託したい相手が居なければその能力を抱えて行くだろう。
ただ、それだけだったのだと思い当たった。
多分、狗々狼は今抗争中の相手が居る限り戦争に出続けると思う。
能力者として戦い続けると思う。
しかし、その後は継承するしないに関わりなく第一線から引くだろうな、とそう思った。
ただしこいつの事だ。
世情が安定しなければまた出張るんだろうな、とも思ったとも付け加えておく。
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